【スペイン巡礼2日目】嵐のピレネー山脈越え。Roncesvalles(ロンセスバリェス)まで27km歩きました。【カミーノデサンティアゴ】

サンジャンピエドポーからロンセスバリェスまで27km歩きました！

りゅう。（@gitalog）です。

まだアップロードしてはいないですが、これからカミーノデサンティアゴ編をアップロードする予定なので

youtubeのチャンネル登録もよろしくお願いします。

今回のブログは前回のサンジャンピエドポーからロンセスバリェスまで27km歩きました。この巡礼の道の最初で最大の難関、魔のピレネー山脈越えです！

累計標高差も1200m以上、サンジャンピエドポーの標高が170mで、かのナポレオンも歩いたとされるルート・ナポレオンのLepoeder峠、標高1450ｍを越えます。

このサンジャンピエドポーからロンセスバリェスまで行くルートが２つあって、さっき名前にあげたルートナポレオンとヴァルカルロス・ルートがあります。大体の人たちはルート・ナポレオンです。

巡礼事務所でもらった注意書きによると赤いルートがルートナポレオンで緑色のルートがヴァルカルロス・ルートです。

分岐点にはちゃんと看板が立っているのでわかりやすいです。

僕は運悪く山頂付近で嵐に巻き込まれてしまいました！

実際、僕がピレネー山脈を越えた感触だと。

危険箇所は少ないです。嵐に巻き込まれて道迷いしてしまうと一気に死亡するリスクは高まります。

道迷いしやすい箇所は上の写真で写ってるような地図で確認できます。

ですので今回はピレネー山脈の様子や巡礼の街、最初の宿場町であるロンセスバリェスのアルベルゲや街の様子をお伝えします。

それではよろしくお願いします。

７時30分　ピレネー山脈アタック開始

まだ暗いうちから出発です

7時30分にアルベルゲを出発しました。それなのにかなり暗いです。この時期のスペイン国境沿いのフランスは朝はまだ暗いみたいです。

今日は27km歩く予定なのでみんな出発が早いのかと思いきや、結構ゆっくりで僕がアルベルゲの中で一番早かったです。

他の人のブログを見てる限りだとみんな6時30分ぐらいには出発し始めてる的な事が書いてあったのでなんだか拍子抜けしてしまいました。

『なんだこの日本人出発が早いな』みたいな顔をされたけど周りに合わせてると何か問題が会った時に冷静な判断ができないのでここは和をもって尊ぶ的な日本人の精神と逆らって出発しました！

事前に前日に確認していた方角へ歩き始めます。画像は事前に撮っておいたものです。

これは毎回、次の日出発する方角は一度確認しておくべきです。朝暗い中どっちに進めばいいんだろうって悩まなくて済むので僕は初日から最終日まで毎日、前日に次の朝出発する方角は確認していました。

あとは断続的に現れるサインに従って進めば大丈夫です。

ルートの分岐をルート・ナポレオンの方角に進んで少し歩いているとのどかな牧場風景を横に歩いていきます。

だんだん雲行きが怪しくなってきました。前日の天気予報は雨予報です。夜中は少し降っていました。

目の前に見えるのがピレネー山脈なんでしょうか？かなりそびえ立ってるw

この辺りからだんだん上り坂になっていきます。

時たまこういう道しるべが現れます。これを目印に歩いていきます。

割と短いスパンで現れるのでしばらく現れなかったらきた道を戻るといいかもしれません。

赤白の道しるべです。ピレネー山脈越えの時はこの印にかなりお世話になります。

8時30分　4km地点のHUNTTOに到着

Huntoって場所につきます。サンジャンピエドポーから4km先です。

途中ちょっとした休憩ができるようなBarがあります。8km先のオリソンまでは何もありません。

オリソンは街というよりかアルベルゲです。ピレネー山脈を越える自信の無い人は一回オリソンで泊まってから体制を立て直してピレネーを越えます。20人ぐらいしか収容できないので事前に予約が必要なので気をつけてください。

あと、フランスのナメクジはめっちゃデケェ！

たまに木の枝だと思って踏んじゃいそうになる。余談でしたが。

だんだん展望が良くなってきます。この時はまだ雨が降っていないです。

急登が始まります。だんだんガスってきて小雨が降ってきてます。

ただただ晴れてくれと祈るばかりですが、そんな願いも叶うはずもありません。

9時20分　Orisson（オリソン）のアルベルゲに到着

水を補給できます。ピレネー山脈には何箇所か補給できるポイントがあります。

Orisson(オリソン)に到着。僕は中には入っていませんがアルベルゲに泊まらずとも中で軽食が食べれそうです。

オリソンのアルベルゲについては僕は泊まっていないのでなんとも言えませんが

こちらのブログで内部の様子が紹介されています。

→http://kikinotes.exblog.jp/24549470/ （勝手に使わせてもらいましたっ！）

このブログを見てくださった中で1日でピレネー山脈を越えるのが難しそうならオリソンに泊まることをお勧めします！

翌日19㎞でロンセスバリェスまでつきます。

あまりにも雨が降ってきたので思わず自撮り。マムートのジャケットがあったからある程度快適に山を登る事ができました。このマムートのジャケット一年前の燕岳ぶりの出番でした！高かったのにごめんよ！

 Gita-log

初！！北アルプス！！めっちゃ急登で辛いけど、何故か山ガールに人気な『燕岳』に...

http://gitalog.com/wp/post-1146/

おはようございます。 ついこの前、激安登山ショップをもとめて、木更津のアウトレットモールに行ってきました。木更津の三井アウトレットモールの『マムート』ショップ。こんなロゴの登山ウェアのメーカーです。かなりハイエンドなメーカーなので、かなりお値...

久しぶりに来てみた感じは撥水性能が流石に少し落ちてた。長時間保管してたことによる出来事だと

あと標高の低い序盤で気温も下がる前からの着用だったのでかなり暑くて頂上付近で汗冷えが。

ちょっとオーバースペックだったかな。それかもう少しウェアリングを考えなくては。。

後にカミーノデサンティアゴの総集編を組もうと考えていてその時に今回アタックした時の装備のレビューを行いたいと思います。

もうこの辺ぐらいの時から風と雨が横殴り状態でカメラを構えてるのも辛い。そして水に濡れて壊れるのが心配w

もう少し上に登るとここよりも遮るものが何もなくてより一層、雨足と風が強くなって死の危険を感じ始めるw

なので写真は山頂からの写真はありません！

っていうか、どこが山頂だかわからずに必死に歩いていましたw

もうね、いくら歩いても歩いても歩いても体温が下がっていくばっかり。

それほど寒いし風が強いし雨が強い。

止まったら死ぬ！低体温で死ぬ！って心の中で叫びながら必死に歩いてた！

アドレナリンがドバドバ出てきて不思議と体力的な疲れは出なかったけど

映画『星の旅人たち (字幕版)』で息子がピレネー山脈を越える時に嵐に巻き込まれて亡くなった理由がここでわかった気がします。

一度この映画を見ていただくとサンティアゴデコンポステーラの巡礼の旅の雰囲気がつかめるの、ちゃっかりここで宣伝させてくださいw

Netflixで見れたはず。アマゾンプライムなら300円ぐらいで借りられるのかな。

今度は天気のいい日にピレネーを越えたい。また絶対行く。スペイン巡礼は楽しいから！

この石版の前で人だかりができてたので近くにいた人に聞いて見たら

どうやらこの石版がスペインとの国境らしい（borderって言ってた）。無人の国境は初めてw

ヨーロッパ間は比較的に移動しやすいけど無人は流石にすごい。

ってことで、ここから先がスペインになります！Hola!

ロンセスバリェスまで8.2km！まだまだ先が長いぜ

中はこんな感じ

途中、こんな避難小屋があります。

なんでこんなに人が入ってるんだろうって思って、もしかしたら小さな個人商店なのか！って思いのぞいて見たけど

ただみんなここで着替えたりしていました。

俺は立ち止まれないんだぜ。だって体温が下がるから！

あと一息ついたら、スイッチが切れるのが怖くて休めない！

もしかしたら山頂付近だったかも、しっかしガスってて展望がよくない。

山頂付近に移動販売車があります。

ここで1€か2€でコーヒーとかが飲めます。めっちゃ生き返る！自発的に体温を上げられないので間接的に体温が上がるものはとても助かる！

ここにきてありがてぇ。少しお菓子もいただきました。

朝6時30分から何にも食べてないし飲んでもいない。

ガイドブックによるとによるとピレネー山脈の山頂とも言われるLepoeder峠で1450mなので

気がつかないうちに山頂を超えて30m下がっていたんですね！

この辺りからだんだん雨足が弱くなって歩きやすくなってきました。

峠を超えて山の裏側なのか風もだんだん弱くなってきます。

どんどん進んで行くと樹林帯に。晴れてたら気持ちが良かったんだろうな。。

おそらくこのピレネー山脈で命を落としてしまったペレグリノ（巡礼者）の記念碑が山道の横にありました。

実際は、道迷いさえしなければ危険箇所は少ないです。欧米系の巡礼者は比較的軽装なので道迷いしたら死のリスクはとても高い。

レインコートではなくてポンチョスタイルが多いし、半ズボンでピレネーにアタックしていたりもします。

建物が見えてきた！目の前に見えるのがロンセスバリェスです。

この時は晴れ間も見えて少しづつ天気が回復してきました。

14時20分　Roncesvalles(ロンセスバリェス)にやっとの思いで到着

ロンセスバリェスにやっとのおもいで到着。初日で、思いの外疲れていない。

もうピレネー越えするのでやっとだった。疲れてる暇なんてないって感じです。

１つ言えるのは

早くシャワーを浴びたい！

当時の歩行ルート

・コースタイム　約7時間

・総歩行距離　27km